世界的ハンドラー ジョン・オルトンさんに、パピヨン犬のハンドリング・テクニックについてうかがいました。

ハンドラー特集パピヨンのハンドリング・テクニック

ウエストミンスターのBISをはじめ、世界中でパピヨンのオーナー・ハンドラーとして活躍しているジョン・オルトンさん。犬たちの資質をどのように見抜き、ハンドリングするか、パピヨンのハンドリング・テクニックについて、お話をうかがいました。

日本のパピヨンは世界的レベル

パピヨン ハンドラー

私は1999年のFCIアジアインターナショナルドッグショーの時に初めて日本に行きました。初めての日本は、私がイメージしていたのと大部違っていて、非常にクリーンで、すべての事に先進的な大都会だったことです。この時わたしのハンドリングしたパピヨンがリザーブ・キングをいただきました。その時に日本のパピヨンが世界的レベルであることもわかりました。考えてみれば、日本の熱心なパピヨンファンシャー達が、パピヨン先進国と言われている北欧や英国から多数の名犬を輸入しているので、当然と言えば当然ですよね。ただドッグショーで見たパピヨンのグルーミングとハンドリングに関しては、毛を多く見せようとしたり、速く走らせればいいと思っているようなところが見受けられました。もっときれいに見せられるのに、残念だなあと思ったこともありました。

本題に入る前にまずパピヨンという犬種をイメージとしてとらえてください。パピヨンは蝶のイメージです。ということは軽やかで優雅だとイメージ出来ると思います。スタンダードを理解する時にもこのイメージが役に立つはずです。例えばパピヨンの耳はどうあるべきかと考えたとき、同じトイグループのチワワのような小さい耳ではイメージが狂ってしまいます。耳の角度は?蝶が羽を広げた時の角度です。グルーミングもハンドリングもそのイメージを頭に描いてやってください。それでは、「愛犬の友」編集部の方からいただいた質問に答えていきたいと思います。

パピヨンの歩様は、どのような歩様が理想?

FREE/ FLOWING/ ELEGANT/ SINGLE TRACKING/ NICE REACH AND DRIVE
最初の三つの言葉は抽象的ですが、この言葉のイメージをとらえてください。自由で、流れるように、そして優雅に。

パピヨンのハンドリングで何よりも注意(意識する)ことは?

THE DOG MUST BE TOTALLY FOCUSED AND ATTENTIVE TO THE HANDLER
彼らが完璧にいつでもハンドラーに集中、注意をあつめること。これはまず、犬をコントロールできるように犬の心理を学ばなければなりません。犬に信頼され、リングに入った時には集中するように、トレーニングしてください。私は、FCIアジアインターにて初めてハンドリングした時、前日の夜にそのパピヨンを預かり、見事そのパピヨンをリザーブ・キングまで入賞させることができました。

パピヨンらしさをひと言で表現すると?

ウエストミンスターBISパピヨン

ELEGANZE
でも現実にはエレガントなパピヨンは少ないですね、かわいいパピヨンはたくさんいますが、飽きがこない、奥行きのある美しいパピヨンは本当に少ないです。

ショードッグに仕上げるための秘訣は?

REGULAR BRUSHING BATHING/ ALWAYS USING WATER SPRAY WHEN BRUSHING TO HELD NOT TO BREAK THE HAIR
定期的にブラッシング又は洗うこと、それと水のスプレーをいつもブラッシングする時に使って、切れ毛を防ぎます。ショードッグとしてのパピヨンに仕上げるためには、あなたがリードをつけた時にハッピーになり、あなたに集中してくれるようにしてください。また運動の時に時々アップ、アップと言いながら頭を高く保持して歩くように練習します。リードをつけての運動はドッグショーでハンドリングしているつもりで運動してください。だらだらやらないでください。ハンドリングはスリリングでなければギャラリーを惹き付けることはできません。

ハンドラーのジョン・オルトン

ジョン・オルトン John Oulton


英国生まれ。1999年のウエストミンスターにて、パピヨンで初めてBISを獲得。また今年(2006年)で130回を数える同展でオーナー・ハンドラーは3人目。戦後では唯一。BISを獲得した "カービー" はワールド・ショーおよびカナダで行われたロイヤル・ショー(世界の一流ドッグショーの優勝犬だけで行われた)でも優勝。過去の歴史の中でこの偉業を成し遂げたのはカービーのみ。またパピヨン「カービー」の息子「ニモもウエストミンスター、クラフト、ワールドショー、全米展、全英展でBOB獲得。

文:ジョン・オルトン

翻訳:大関 源治

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